忍耐力はなぜ必要?
忍耐力は困難や挑戦に取り組むための持続力、つまり自分の思いどおりにならない時にあきらめずに努力を続ける力です。
忍耐力がないと学校や職場はもちろん、人間関係でも支障が起こります。
人と関わりを持てば必ず自分の思うようにいかないことはたくさんあります。
幼稚園や保育園ではおもちゃの奪い合い、遊具の順番待ちなど我慢して待つことができなければ良好な友人関係は築けません。
人と関わればいろいろな場面で不満を感じたり理不尽なことが起こったりします。
そこで忍耐力が必要不可欠となります。
家の中にいるときは、兄弟がいる方は多少我慢を経験することはありますが、一人っ子となると王子様、王女様になりがちです。
親は大人ですから我慢ができます。
甘やかすつもりはなくともお子さんが我慢する場面が少なくなります。意識して我慢させることがお子さんは成長していきます。
忍耐力のないお子さんは、満足感、達成感を味わうことができず、常に要求が大きくなっていき、いつも不満を抱え幸福感を持てないお子さんになります。
忍耐力はどうやって育つ?
家庭では、以下のことを意識すると忍耐力は育ちます。
- 幼少期に我慢するといった癖付けを行う。
- 親の接し方が甘やかし過ぎや過保護にならないようにする。
- 親の接し方が厳し過ぎないようにする。
上記のような事柄はわかっていてもバランスが難しいですね。
そこで外部の教育の力を借りるとより忍耐力が育ちます。
そろばんで育つ忍耐力
そろばんでは訓練の時間があります。珠をひたすら動かす地道でコツコツやっていく作業です。
いつも正解ばかりではないので面倒になったり、イライラしたりするお子さんもいます。
それでも検定合格のために一所懸命頑張るわけです。そうした積み重ねが忍耐力を育てます。
ただ我慢して頑張るだけではありません。検定合格というご褒美があります。
賞賛を受け、目標を達成したという満足感が得られます。
こうしたことの繰り返しがさらなる向上心と忍耐力を育てます。
そこには講師が励ましと問題克服のアドバイスをします。
一人では乗り越えられなくともこうした道案内があることでお子さんは育っていきます。
そろばんでは、練習量に対して級の上昇は正比例的ではありません。
伸びがいい時期と停滞期が必ずあります。
停滞期を乗り越えることが忍耐力をつけていくことになります。
また、そろばんでは級が上がるにつれ乗り越える山が大きくなりますから小さいころから徐々に上っていけば少しずつ少しずつ忍耐力もつき本人も気づかぬうち力がついていきます。
上級になるとスピードの壁が出てきます。時間をかければ正解を出せる問題も時間が足りずに検定合格ができないお子さんもいます。
ひたすら練習をしてスピードアップをしていきます。
上級を目指せるようになると忍耐力も備わり、また合格した時に味わう達成感を知っているので皆頑張ります。
上級にいけばいくほど計算力だけでなく、集中力、忍耐力もついていきます。
自分に自信を持てる子になっていきます。