3~7歳の間に脳の情報伝達回路が作られるから、計算力の訓練はこの時期にしたほうがいい
時期によって異なる脳の発達
お母さん、お父さん方は、お子さんが生まれた瞬間、その前段階から子育てに悩み、悩みは尽きません。
その中にお子さんの能力を高めるためにはどうしたらいいかという悩みがあるかと思います。「おけいこ事は何がいいか?いつ始めるのがいいか?」
その一つの解決として知っておいてほしい事柄があります。
まず、それには正しく脳の発達段階を知っていくことが大切です。
【0〜3歳】脳細胞が爆発的に増える時期
=栄養と愛情(安定と安心)が大切な時期
この時期に飢餓、虐待が起こると脳の発達に大きな支障が起こることはよく知られています。
【3〜7歳】脳の情報伝達回路が作られるようになり不要な細胞がなくなり、より細胞に磨きをかける時期
=多くのおけいこ事が始まる時期
脳科学が発達する前から経験則でおけいこ始まりはこの時期でした。
個々の発達状況や目的により始める時期は変わってきます。
【7〜12歳】情報伝達回路が発達し、大人の脳に近づく時期
=小学校の時期=たくさんの知識を仕入れていく時期
【13歳〜24歳】脳の神経細胞の熟成が完成される時期
=中学・高校・大学=学習に磨きをかけていく時期
計算力アップにそろばんがいい2つの理由
【理由1】計算力ひいては、算数に自信が芽生える
そろばんは、計算が早くなります。算数でまず初めに勉強するのは、計算です。計算ができないと始めから躓いてしまいます。逆に計算が出来ると算数が出来るという自信が芽生えます。
そろばんを始める方は、計算力を求めてそろばんを習う方が圧倒的に多いです。
習い始めの時期は、小学入学準備と考える方が多いことから、早い方で3歳、多くの方が5歳から小学1年生くらいです。
小学校受験を考えている方は、より早い時期に、中学受験を考えている方は遅くとも小学入学までに始める方が多いようです。
小学校で取り残されることがないように、入学前に計算が得意、算数が好きという気持ちをもってほしいということです。
小学3年以上であっても遅いというわけではありません。上記の脳の発達時期を見ればよくわかります。小学時期は脳が柔軟で吸収力が高いからです。
小さいお子さんから計算力が育つのは、そろばんの珠を動かすという作業があることで覚える力をアップさせるからです。
指を動かす作業があるので飽きることなく時間を忘れておけいこが終わります。
幼児さんのお母さま方は40~50分というおけいこ時間、集中してやっていけるのかと心配されますが、意外と皆さんしっかり座っておけいこをします。これも指を動かす効果です。
小学校の算数では計算の学習が中心です。応用ももちろんやりますが、それは小学5~6年から中学になってより思考力が備わってからが中心の学習となります。
つまり、小学1~4年では計算力のあるお子さんができるお子さんとして認知されます。それがお子さんの承認欲求をみたし、自己肯定感を上げることにつながり長い人生の中で成功を収める一つの要素となります。
【理由2】「指は第二の脳」=指を動かすと思考力・集中力・暗記力・計算力が育つ
指を動かす効果として脳が活性化され、思考力、集中力、暗記力、計算力を上げることができます。実は指を第二の脳といわれるほど、脳の活性化には指を動かすことが大事です。
そろばんは日常であまり使わないような指の動きをすることができるので、脳の活性化がしやすく、結果的に計算力はもちろん思考力や集中力まで上がります。
脳の血流量を上げるには親指を動かすことがより重要といわれています。
そろばんでは親指、人差し指を使います。
日常生活で箸を使う、ものをつかむ程度では、血流量は上がりません。
手指を動かすことを意識していかなければ発達が促されないのです。
お子さんの思考力、集中力、暗記力、計算力を上げることができれば、あとはお子さんの興味関心が進む方向で能力を大きく伸ばすことができます。