そろばん学習といえば、計算力や集中力を高める手段として長く親しまれています。中でも暗算力の向上が期待できる点が大きな魅力です。
暗算が得意になると学校の算数がスムーズになるだけでなく、普段の生活でも計算が苦にならなくなるメリットがあります。ここでは、そろばんで身につく暗算力の秘密や、子どもが楽しく上達するためのポイントなどを詳しく解説していきます。
そろばんと暗算の深い関係
珠をイメージする暗算とは
そろばんでは、珠を指で動かしながら計算を進めます。長く練習を続けるうちに、頭の中でそろばんを動かすように計算ができるようになる現象があり、これをイメージ暗算と呼びます。
- 指先で珠をはじくリアルな感覚を、頭の中で再現
- 天珠(5の珠)や地珠(1の珠)をイメージしながら、瞬時に数を組み立てる
この暗算の手法によって、スピーディーで正確な計算が可能になるのが、そろばんの大きな特徴です。
計算力だけでなく思考力もアップ
頭の中でそろばんを動かすという作業は、数字の概念を空間的に把握する力を育てます。
数字への理解が深まると、算数や数学全般の思考力が底上げされるメリットがあります。
- 繰り上がりや繰り下がりを自然にイメージできる
- 桁数が増えても論理的に組み立てて計算ができる
この思考力は、暗算のスキルだけに留まらず、他の教科や問題解決にも役立つと言われています。
そろばん暗算が子どもにもたらすメリット
計算スピードと正確さの両立
暗算力が高いと、計算スピードと正確さを同時に向上させられます。
そろばん学習を続ける子どもは、学校の算数のテストや宿題で計算ミスが減り、時間を有効に使えるようになるケースが多いです。
集中力と忍耐力の養成
そろばん学習では、同じ形式の計算を繰り返し練習するプロセスが欠かせません。自然とコツコツ続ける忍耐力や、パッと計算に集中する力が培われます。
- 短い時間で集中的に問題を解く習慣
- 終わった問題を確認して、間違いがあれば何度もやり直すプロセス
これらの姿勢は、そろばん以外の勉強や習い事にも応用できる大きな利点です。
自信とモチベーションの向上
そろばんには級や段が設定され、合格するたびに達成感を得やすい仕組みがあります。暗算のスキルもわかりやすく上達が実感できるため、子どもの自信につながり、学習意欲をさらに高める効果があります。
そろばんで暗算力をアップさせる練習のコツ
1. 指使いをマスターする
まずは基本の指使いからしっかり覚えましょう。
- 地珠を上げるときは親指、下げるときは人差し指
- 天珠は人差し指で下げ、人差し指で上げる
最初はゆっくりでも正確に指を動かすことが暗算力向上の下地になります。
2. 簡単な加減算からスタート
いきなり大きい数字を扱うのではなく、1桁の加減算から練習を始めると、そろばんの動きをしっかり理解できます。
- 1+2、2+2など地珠だけを使う問題
- 5+2、9+1など天珠を含む問題
- 繰り上がりや繰り下がりを意識した問題
これらの問題で指先の動きに慣れ、頭の中でもそろばんの珠をイメージする練習をしておくと後々スムーズに暗算に移行できます。
3. イメージ暗算の練習ステップ
そろばん暗算の核心は、頭の中にそろばんを思い浮かべることです。
- 実際のそろばんで問題を解く
- 慣れてきたら、途中でそろばんを離し、頭の中で計算を続ける
- 解けたら再度そろばんに戻し、答えを確認する
初めは少しずつ、実際の操作とイメージ暗算を行ったり来たりする練習を繰り返すことで、徐々にそろばんがなくても計算できるようになります。
4. 反復練習でスピードアップ
暗算力の向上には、ある程度の量をこなす反復練習が不可欠です。
- 決まった時間を設定し、短期集中で練習する
- 同じ形式の問題を繰り返して計算スピードを上げる
- 競技大会や検定試験などでスピードと正確性を試す
計算問題集やドリルを使って、毎日コツコツ続ける習慣をつけると良い結果が得られやすいです。
家庭でのサポート方法
練習環境を整える
短時間でも集中しやすい環境を作ることが大切です。テレビやゲームの誘惑が少ない場所を用意し、子どもがリラックスしながらも集中できるスペースを確保しましょう。
ポジティブな声かけ
子どものやる気を持続させるには、保護者の声かけが欠かせません。
- 計算が速くなったら「すごいね、上手になったね」とすぐに褒める
- ミスがあっても「ここが惜しかったね、次はできるよ」と前向きに励ます
成功体験を重ねることで、暗算が楽しくなる空気を作り出しましょう。
目標設定や検定への挑戦
そろばんには級や段の検定があり、合格すると達成感を得られる仕組みがあります。子どもと一緒に目標を決め、検定や競技会などに挑戦するのもモチベーションアップに繋がります。
教室選びのポイント
指導方針と講師の質
教室によって指導スタイルはさまざまです。
遊び感覚で楽しく学ぶ教室から、検定合格に力を入れる教室まで多種多様なので、子どもの性格や目標に合わせて選ぶのが大切です。
通いやすさ
そろばん教室は、自宅や学校からの距離や、保護者の送迎がしやすい場所を選ぶと続けやすくなります。無理なく通えるかどうかを考慮しましょう。
最近ではオンライン教室を利用することでお子さんの時間効率を上げたり、身体的負担を軽減することもできるので選択肢に考えるといいでしょう。
体験レッスンや見学
教室を決める前には、必ず体験レッスンや見学を行いましょう。
- 講師が子どもに合った指導をしてくれるか
- 子ども自身が楽しそうに取り組めるか
実際の教室の雰囲気を感じることで、より納得できる選択ができます。
まとめ
そろばんで暗算を得意にするコツは、頭の中にそろばんのイメージを作り出す「イメージ暗算」を身につけることです。
地道な練習を繰り返すことで、指先で珠を動かす感覚を脳内に再現し、計算力と集中力を飛躍的に高められる点がそろばんの魅力と言えるでしょう。
- 指使いの習得から始め、一桁の加減算に慣れたら複数桁や繰り上がり計算へ
- イメージ暗算のステップを踏んで、徐々にそろばんなしで計算できるように
- 毎日の短時間練習と前向きな声かけが大切
そろばんを通じて得られる暗算力は、学校の算数や日常生活でも大いに役立ちます。ぜひ、子どもが楽しみながら力を伸ばせるような環境を整えてあげてください。


