幼児のうちから数字に親しんでおくと、小学校以降の学習がスムーズになるといわれています。
そろばんは、指先と脳を同時に使うため、幼児が数の概念を理解しやすくなる優れた学習ツールとして注目されています。この記事では、幼児期にそろばんを始めるメリットや、効果的な練習方法、家庭でのサポート術などをわかりやすく解説します。
幼児期からそろばんを始めるメリット
数への抵抗感がなくなる
幼いころからそろばんで数を扱うことで、数字に対する苦手意識を持たずに育つ子が多いです。指先で珠を動かしながら、自然に「1」「2」「3」などの数を体感的に覚えられます。
指先を使って脳を活性化
幼児期は、指先の細かな動きが脳の発達を促すといわれています。そろばんを使う作業はまさに指先を活発に動かす練習になり、集中力や思考力の基礎を育む効果が期待できます。
遊びながら学べる
「数字を覚えましょう」と言われても、子どもはすぐに飽きてしまうかもしれません。
しかし、そろばんを使えばゲーム感覚で数を動かす楽しさを味わえます。幼児期のうちは、遊びと学びが密接に結びついているため、意欲的に取り組みやすいのです。
将来の算数へのスムーズな移行
幼児期にそろばんを通じて数の概念や加減算に慣れておけば、小学校以降の算数のつまずきを減らすことができます。さらに本格的なそろばん学習へステップアップすると、暗算力や計算スピードが飛躍的に伸びる可能性もあります。
幼児向けそろばんの選び方
子ども向け教材
幼児期のそろばん学習には、子供向けの大きな珠を使った教材が向いています。通常のそろばんよりも操作がわかりやすく、色付きの珠などで楽しさもアップします。
- 玉の大きさや配色が子ども向けに工夫されている
- 1列10個の玉が合計3列から10列あるタイプが定番
- 数を理解しやすく、指先の動きも簡単
安全性と耐久性を重視
幼児向けの教材を選ぶ際は、安全面にも配慮したいところです。角が尖っていない設計や、しっかりとした作りのものを選ぶと安心です。また、長く使う可能性があるので、ある程度の耐久性があるものだと経済的にも助かります。
体験教室やサンプル利用
実際にどんなそろばん教材が合っているか判断するために、体験教室やサンプル利用をするのもおすすめです。子どもが楽しんで取り組めそうかどうかを確認したうえで購入すると失敗が少なくなります。
幼児がそろばんに親しむ練習法
遊びながら数を数える
最初は遊び感覚で数を数えることに慣れさせるのがポイントです。
- 「この棒から5個だけ右に動かしてみよう」
- 「今日は3つだけ動かしてストップ」
- 色や形の違う珠を動かすゲームをしてみる
遊びの延長で数を数える動作が自然と身につき、「数って楽しい!」と思えるようになります。
数のまとまり(10や5)に気づかせる
そろばんの特徴として、10や5のまとまりを視覚的に把握できることが挙げられます。
- 10のまとまりを意識すると、繰り上がりや繰り下がりを理解しやすい
- 5のまとまりに慣れると、数を素早く把握できるようになる
幼児期には、具体的なもの(そろばんの珠)を通じて「5個のかたまり」「10個のかたまり」を体験させると、将来的な算数学習の土台が作られます。
家庭での短時間練習
毎日長時間やる必要はありません。幼児の場合、1日5分〜10分程度で十分効果があります。
- 朝の少しの時間や、お風呂上がりなど子どもの機嫌が良いときに行う
- 毎日続けることで習慣化し、数への抵抗がなくなる
子どもがやりたくないときには無理にやらせず、楽しいと思える環境を保つことが大切です。
専門家の声やデータ
教育学や心理学の分野では、幼児期に具体物を使った数の学習が算数力を高めるとの研究結果が多数報告されています。
文部科学省の調査でも、就学前に指先を使いながら数に親しんだ子どもは、小学校での算数成績が高い傾向があるとされています。
また、脳科学の視点からも、指先の繊細な動きが前頭前野を刺激し、思考力・集中力の向上につながることが示唆されています。
そろばん教室を利用する場合
幼児向けコースの有無をチェック
そろばん教室の中には、幼児向けに特化したコースで幼児用カリキュラムを設けているところがあります。大きめのそろばんやカラフルな教材を使って、遊び感覚で数に慣れさせてくれる指導法が特徴です。
体験レッスンで子どもの反応を確認
体験レッスンや見学に参加し、子どもが楽しめるかどうかを確認するのは大切です。
- 先生の指導スタイルや教室の雰囲気
- 他の子どもとの関わり方、モチベーションの保ち方
- 通いやすい場所や時間帯かどうか
これらを総合的に考慮して、子どもに合った教室を選びましょう。
家庭でのサポート法
褒めるタイミングを逃さない
子どもが「できた!」という達成感を味わったら、すぐに大げさなくらい褒めてあげると効果的です。
- 1つでも数えられたら「すごいね」
- 5個まとまりを理解したら「よくわかったね」
自己肯定感が育つと、数字や勉強に対して前向きな気持ちを保ちやすくなります。
短い練習を継続する
幼児が集中できる時間は限られています。毎日5〜10分を目安に、短い時間でそろばんに触れる習慣をつけると、無理なく続けられます。
- 親も一緒に数を数えるなど、楽しくコミュニケーションしながら進める
- 子どもに疲れやストレスを感じさせないことが大切
数の話題を日常に取り入れる
普段の生活でも数の話題を自然に取り入れてみましょう。
- 買い物の合計金額を一緒に数えてみる
- おやつの個数をそろばんで確かめてみる
- おもちゃの整理で「これは全部で何個かな?」と質問する
こうしたやり取りが、数への興味とそろばんの活用を結びつけるヒントとなります。
まとめ
幼児期からそろばんを始めることで、子どもの数字センスや集中力、指先の器用さを総合的に伸ばすことが可能です。遊びや身近な生活の中で楽しく数を体験し、保護者の前向きなサポートを受けながら取り組めば、子どもにとって大きな学びの財産になるでしょう。
- 数に慣れ親しみ、数字への抵抗感をなくす
- 指先を動かして脳を活性化し、思考力や集中力を育む
- 短時間の練習や褒め言葉で、自然に習慣化を促す
- 体験レッスンや家庭でのサポートを工夫し、長く続けやすい環境を整える
そろばん学習は、将来的な算数力だけでなく、子どもの学ぶ意欲全般を育む貴重な体験となるはずです。ぜひ幼児期からの取り組みに、そろばんを選択肢の一つとして検討してみてください。


