オンラインそろばん教室比較表【2024年12月徹底比較】

そろばん

オンラインそろばん教室は、コロナ禍以降急速に増えました。
そんなオンラインそろばん教室ですが、どこを選べばいいのか悩むと思います。

今回、「オンライン そろばん教室」と検索した1ページ目の教室を比較してみました。
※以下、公式サイト、あるいは、利用規約の公開情報を基にしています。
※教室名は、敬称略とさせていただきます。

「オンライン そろばん教室」と検索した1ページ目の教室

※比較ページを除く、オンラインそろばん教室公式ページ
※Google検索
※2024年12月時点

上記ページの中で「インターネットそろばん学校」「かじつそろばん教室(おおぞらパス)」の2ページは、いわゆるe-ラーニングサイトとなっております。
ここでは、習い事としてのオンラインそろばん教室を比較したいと思いますので、e-ラーニングサイトは、除外させていただきます。
※表の赤背景は特筆すべき良い項目となります。

 

検証のポイント

基本情報

公式サイト、あるいは、利用規約の公開情報を基に教室のブランドともいえる基本的な情報を検証しました。

講師、教材

各教室の講師や教材、いわゆる教務情報について、意外と見落としがちな詳細な情報も含めて、検証してみました。

そろばん検定、実力診断テスト

検定の申し込み方法から合格通知までの流れや検定概要、検定の仕方まで徹底的に検証しました。

受講のしやすさ

教室に入会して初めて受講できる枠がないことが判明し、結局受講できなかったということも起こりえます。
そこで、お休みの仕方から振替の仕方やシステムから受講できる枠の情報まで、事前に判断できることを意識して、徹底的に検証してみました。

料金表

最後に料金を徹底検証したいと思います。
少し突っ込んだ計算をすることによって、パフォーマンスを知ることができます。
 

教室基本情報

教室名運営会社創業
(設立)
オンライン
教室開校

定員(講師1人当たり)
クラス
編成
対応国指導対応級・段
よみかきそろばん
くらぶ
株式会社JapanClubUnity1993年2018年
10月
1~4名
(コースにより)
個別指導全世界珠算検定幼児級から段位まで
(参考:一般社団法人日本珠算協会)
いしど式オンライン株式会社イシド1973年2021年
12月
5名程度個別指導全世界珠算検定10~1級まで
(参考:全国珠算連盟 )
※インターネットそろばん学校で進級判断より
ししん合同会社シシン2011年2022年2~5名
(クラスにより)
習熟度別全世界珠算検定10~1級まで
(参考:日本珠算連盟)
ベネッセチャレンジスクール株式会社ベネッセ
コーポレーション
提携:株式会社イシド
1955年2022年
9月
最大50名
(幼児30名)
習熟度別日本国内のみ珠算検定10~1級まで
(参考:全国珠算連盟)

【開校】

世界的に流行を始めた新型コロナウイルスは、2021年に入り日本国内でも流行の主流になりました。
オンラインそろばんに限らず、オンライン教室のほとんどは、日本では2021年を発端としたコロナ禍以降に開始しております。
よみかきそろばんくらぶのみコロナ禍以前より開始しています。

【定員】

講師一人当たりの定員が一般的には少なければ少ないほど、先生がよく見てくれるというバロメーターとなります。
ベネッセのチャレンジスクールは、最大50名とかなり多いので、ライブ会場に赴くような雰囲気で受講するイメージになると思います。
定員は、実際の授業を受ける際に何人かが予めわかると良いのですが、表記方法に注意が必要です。
最大何人なのか、何人前後(程度)なのかで状況が異なります。

【クラス編成】

クラス編成は、複数の生徒が同じクラスにいても、一人一人個別に指導して、進捗管理をするタイプと複数の生徒が同じクラス、同じ習熟度レベルで指導するタイプに分かれるようです。
一般的に、習熟度別クラスは、学校と同じように一斉授業をすることが多いです。

【対応国】

意外と制限があるのが、世界中から受講できるのか、日本国内のみなのかということ。
世界中対応の教室であれば、日本から日本国外に引っ越しする場合も安心です。

【指導対応級・段】

各教室、加盟している珠算組織が異なります。
基本的には、珠算検定10級から1級までの対応をするようです。
よみかきそろばんくらぶは、10級より前の幼児用の級から段位まで対応しております。

【対象年齢】

表にはありませんが、他にも対象年齢を設けている教室もあります。
基本的には、大人まで受講できることが多いのですが、ベネッセのチャレンジスクールは、「年長~小6生「上級3コース」修了もしくは高3まで続けられます」と表記があります。
また、最低年齢は年長(事実上含む)からの教室が多いようです。
幼児専用のそろばんカリキュラムがあるよみかきそろばんくらぶは、3歳からでも始められるという珍しい特徴があります。

講師、教材の特徴(教務情報)

教室名講師教材教材費eラーニング
(アプリ)
動画コンテンツ種目
よみかきそろばんくらぶ採用率7%未満の5次審査を通過した講師オンライン教材(郵送も可能)年間4,400円
(年会費に含む)
おけいこログ全級、全段あり珠算
暗算
九九(検定のみ)
いしど式オンライン全国珠算連盟の教師資格を取得オンライン教材、郵送から選択1冊300円~600円程度+送料600円(初年度2,040円~4,200円程度)インターネットそろばん学校全級あり珠算
暗算
ししんメイン2名の講師(公開情報)オンライン教材(一部教材は郵送対応)教材なし(一部有料、幼児用教材4冊(1冊300円程度)+送料)
(幼児1,800円程度)
ぱちぱちクリック初級・中級者用珠算
暗算
ベネッセチャレンジスクールいしど式そろばんの認定講師郵送教材初回教材費2,180円教材費別途あり
(初年度4,360円程度)
インターネットそろばん学校全級あり珠算
(eラーニングにて暗算は可能)

【講師】

オンラインそろばん教室は、地域の教室と違い、日本全国だけではなく日本国外在住の先生達が応募してきます。
その中から採用・認定するので、構造的に人材レベルが高くなります。
しかしながら、会社として、オンラインそろばん教室を開始する前にもともと採用、認定している先生を配置転換するというパターンもあります。

なお、生徒人数が異なると先生に求められるスキルが変わります。
特にベネッセチャレンジスクールのクラス編成上、一斉授業に長けた先生となります。
一般的に集中して見てもらうため(授業を受けてもらうため)、とても元気でパフォーマンスが上手な先生が求められます。

定員が少ない場合は、個別対応する頻度が高いので、常にそれぞれの生徒を見て、少ない変化でも逃さずフォローするような気遣いの上手な先生が一般的に求められます。

【教材】

教材について、郵送ではなくデータをダウンロードして利用できる教室は、著作権のある自作教材を有しています。(教室が法令違反をしていない場合に限ります)
しかしながら、郵送のみの取扱いとなる教材は、著作権を持っていないので、郵送対応にせざるを得ないということもあります。
オンライン教室は、授業自体がオンラインである性質上、教材も全てオンライン対応できる教室が望ましいといえます。(オンライン教材と郵送が選択できる教室は、著作権を持っているといえるので、こちらも望ましいといえます。)

【教材費】

教材費について、「1冊〇円」とするところも多いので進み具合によって、それぞれ異なった料金となります。
それ故に、費用が不透明になりやすい特徴があります。

表は、なるべく、比較できるよう概算しております。
よみかきそろばんくらぶは、定額4,400円/年なので、いきなり多くの料金をとられてしまうというようなことが避けられます。

いしど式オンラインは、「1冊300~600円+送料600円」とありますので、人によって異なった料金となります。

初年度4冊進んで1冊360円であれば2,040円、10冊進めば4,200円と概算されます。(あくまで概算となります)

ししんは、基本的にデジタル教材ですので、教材費無料と公表されております。

しかしながら、「幼児用教材は、4冊、1冊300円程度」との説明がありますので、幼児から入会した方は、初年度1,800円程度と考えられます。
他に、上級になると日本珠算協会の受検をする場合、受検用教材費が必要となるようです。

ベネッセチャレンジスクールも1冊あたりで料金が必要となるようです。
「初回教材費2,180円」と公表されておりますが、半年に一回クラス替えが起こるので、初回教材費を半期分と概算すると年間4,360円となります。(あくまで概算となります)

【eラーニング(アプリ)】

どの教室もe-ラーニング用ページやアプリが充実しておりました。
これは、オンライン教室特有のラインナップといえるでしょう。
自宅でも練習出来て状況がわかりやすいようにデータ化されていれば、昇級スピードが上がります。

【動画コンテンツ】

動画についてもどの教室も用意がありますが、動画が網羅する級や段にはばらつきがあるようです。
対応する級や段が多ければ多いほど、良いといえます。

【種目】

意外と見落としがちなのが種目です。
そろばんの授業は、珠算が基本ですが、暗算を行っていない教室もあります。
学校や入試を受験する際、そろばんを持っていくことはできません。
そこで、そろばんのスキルを用いて暗算する力が求められます。
そういったこともあり、暗算力が身につくということは、そろばんで培った計算力を学校や入試で活かすための橋渡しとなりえます。

検定や実力診断テストについて

教室名検定方法検定料
(1回分)
監督開催
頻度
認定機関申し込み方法合否通知
よみかきそろばんくらぶオンライン検定307.5円あり毎日一般社団法人日本珠算協会
(公認)
申し込みの必要なし
(講師に伝えたその時に即受検可能)
即時
いしど式オンラインオンライン検定なし
※インターネットそろばん学校で進級判断
※認定には別機関で別途費用が掛かります。
なし毎日なし
(実力診断)
申し込みの必要なし
(インターネットそろばん学校で受検)
即時
ししん郵送500円
※認定には別機関で別途費用が掛かります。
あり毎月教室独自
(実力診断)
申請フォーム後日
(担当講師を通じて)
ベネッセチャレンジスクールオンライン検定なし
※インターネットそろばん学校で進級判断
※認定には別機関で別途費用が掛かります。
なし毎日なし
(実力診断)
申し込みの必要なし
(インターネットそろばん学校で受検)
即時

【検定方法・認定協会】

検定方法ですが、タイプが大きく異なります。
珠算検定認定組織が公認するか、教室独自で実力診断を行うか。
実力を知ることは生徒だけではなく先生も指導をするにあたって必要になりますので、教室独自でも実力診断を行うのは大変安心材料になります。
加えて、資格試験としての側面もあるそろばんは、合格認定もほしいところです。

よみかきそろばんくらぶは、オンライン上で合格認定ももらえるので、オンラインで完結します。
いしど式オンライン、ししん、ベネッセチャレンジスクールは、実力診断だけであれば、十分ですが、合格資格を得たい場合は、各教室が推奨する教室や商工会、商工会議所で受検する必要があります。
日本国外に住んでいるとその点が不便となってしまいます。

【検定料】

検定料は、オンラインならではの安さを表しています。
従来型の検定料ですが、例えば、日本珠算連盟(日本商工会議所)の場合、最低でも一回1,000円、1級で2,800円となります。
例え1級であっても定額の500円あるいは、307.5円で受検できるのは大変大きな魅力となります。

【監督】

検定や実力診断において、監督がいる中で受検できるかどうかは、その実力が第三者によって見極められているかどうかを知る要素になります。
必然的に実力の信頼性や証明力が高まります。

【開催頻度】

検定や実力診断の開催頻度は、多ければ多いほど、進捗スピードにも関わってきます。
月に1回だと進められる機会に限りがあり、足踏みしてしまうこともあります。

【申し込み方法・合否通知】

申し込み方法や合否通知の方法も見落としがちな要素です。
申請、受検日調整、受検、合格通知の流れがスムーズかどうかは、前述の進捗スピードにも関わってきます。
オンライン型の検定や実力診断は、採点まで自動で行ってくれるので、受検、即合否通知ということが可能です。
受検日調整をするまでもなく、すぐに受検出来るかどうかというのも考慮にいれたいところです。

受講のしやすさについて(欠席、振替、受講可能時間)

教室名欠席連絡欠席
連絡方法
振替回数制限振替有効期限講師
選択
受講
曜日数
開催時間選択可能枠数
よみかきそろばんくらぶ10分前まで
(おけいこやり直し制度適用は、授業開始後15分まで)
専用
マイページ
無制限欠席日から
30日以内
(特訓枠は月内)
可能7(平日、土日)6:50
~24:25
124枠
いしど式オンライン当日朝まで専用
マイページ
月2回まで
(月4回コースの場合)
月内可能6(平日、土)9:00
~19:45
58枠
ししん2日前まで電話
、メール
非公開前後1週間まで可能5(平日)14:00
~20:45
35枠
ベネッセチャレンジスクール前日23:59まで専用
マイページ
月2回まで月内不可4(水木金土)16:00
~19:50
(土9:00
~11:20)
10枠

【欠席連絡】

振替については、通常、「お休み連絡」→「振替予約」といった流れで振替することになります。
そのお休み連絡を授業開始前に行わなければ、振替ができないのですが、授業開始からどのくらい前までに連絡をしないといけないのか、教室によってかなり開きがあります。
当然、授業開始時間に近い締め切りだとお休み、振替のしやすさがあり利便性が高まります。

よみかきそろばんくらぶは、おけいこやり直し制度という「寝起きで気分が乗らない、通信機材の不調でできないなどの様々な要因でお稽古できなかった時間の振替制度」です。
これは、授業開始後にも適用される制度ですので、利便性が高い制度となります。

【欠席連絡方法】

欠席連絡方法は、見落としがちな要素ですが、専用のマイページからいつでも教室のレスポンスの必要のない手軽な方法が利便性が高いです。

【振替回数制限】

振替は、何回でもできるかというと意外と制限のある教室が多いです。
お休み連絡の範囲内ですが、無制限に振替できるところがベストになります。

【振替有効期限】

振替有効期限は、お休み日から振替できるまでの期限となります。
これは、有効期限が長ければ長いほど、選択肢が広がります。

【講師選択】

次に毎週固定で授業をする時間についてですが、各教室全く異なる特徴があります。
先生が選択できるとそれだけ相性の良い先生に出会えます。
選択できる先生の人数が予めわかると良いのですが、流動性もあり、ほとんどの教室で非公開となっております。

【受講曜日数・開催時間・選択可能枠数】

表では、受講可能な曜日と時間から選択可能な枠数(コマ数)を記載しております。
同じ曜日、時間帯に複数の枠(コマ)がある教室もありますが、非公開の教室がほとんどとなります。
しかしながら、選択可能な枠数は、ホームページでも閲覧できるので、単純に曜日と時間数が多い教室であれば、受講する際の選択肢が拡がります。

【特別な制度】

表にはありませんが、教室毎に特別な制度やシステムがあるので、以下の通り記載させていただきました。

よみかきそろばんくらぶ

  • おけいこやり直し制度:寝起きで気分が乗らない、通信機材の不調でできないなどの様々な要因でお稽古できなかった振替可能な制度です。
  • 受講時間保証制度:初回決済時に入力した第1から第3希望の時間帯において、必ず受講できるように保証できる制度です。
  • 家族割引:入会金5,500円引き、月謝から下の年齢のご家族全員それぞれ550円割引となります。
  • 科目(プラン)割引:2科目目あるいは、週2倍に受講を増やした際、片方の科目、週に550円の割引が適用されます。

いしど式オンライン

  • タブレット特別割引9,980円

ししん

  • 住民税非課税世帯割引、兄弟割引 :入会金を免除し授業料は3割引

ベネッセチャレンジスクール

  • 受講費全額返金保証:ご受講いただき合わないと感じられた場合に、締切日までに退会のお電話をいただければ、初月の受講費を全額返金する制度です。

※「受講費全額返金保証」は、3/31までに<チャレンジスクール>4月入会されたかたが対象です。

料金やパフォーマンスについて

教室名入会金支払方法月謝定員
総時間
時間単価専属指導時間講師占有額
(1時間あたり)
よみかきそろばんくらぶ11,000円(早割適用で6,600円、家族割適用で1,100円)クレジットカード自動課金5,500円(月6回50分,25分(幼児40分,15分))4名225分1,467円42.5分7,765円
いしど式オンライン16,500円(割引適用5,500円)クレジットカード自動課金8,800円(月4回45分)5名程度180分2,933円36分9,167円
ししん3,500円毎回銀行振り込み4,400円(月4回45分(幼児3,300円40分))5名180分1,467円36分9,167円
ベネッセチャレンジスクール0円クレジットカード自動課金5,980円(月3.75回50分(幼児30分)※年45回50名187.5分1,914円3.75分88,000円

【入会金】

入会金は、安ければ安いほど入会しやすいと思います。
しかしながら、入会金1万円を超えていても割引で安くなる教室がほとんどです。

【支払方法】

支払方法は、意外と見落としがちな要素。
オンライン受講するのに相性が良いのはやはりクレジットカード払いができるところです。
毎回口座振り込みするのは、手間と入金忘れがあり、利便性が落ちてしまうところです。

【月謝】

月謝(月当たりの料金)と月の回数、時間ですが、単純に料金が安い、時間が多いだけでは、比較が難しいところ。
そこで、他の要素でも比較してみました。

【定員】

定員は、メインの小学生在籍のコースで比べました。
いしど式オンラインの定員は、5名程度でしたので、5名よりも多いことがあるかもしれません。

【月総時間】

月の受講総時間を比べ安いように「分」で比較しました。

【時間単価】

時間単価は、一旦定員を無視して、月謝を月の受講時間で割って計算しました。
これは、安ければ安いほど、お得ということになりますが、こちらの比較では定員が考慮されていません。

【専属指導時間】

そこで月総時間を定員で割った先生から専属で指導を受けられる時間を計算しました。

【講師占有額】

最後に、定員を考慮して、1時間先生を占有して指導が受けるために必要な料金を計算してみました。
これも、安ければ安いほどお得ということになります。
時間単価に加えて、定員を考慮するとかなり開きがあります。
こちらは、いわゆるタイムパフォーマンスともいえます。

ただし、あくまで先生に専属で指導されるための料金であり、ベネッセチャレンジスクールのような定員が他の教室に比べて10倍以上となっても、そもそもあまり質問の必要性が低く、集団指導が問題なく受講できる生徒さんは、こちらでも良いかもしれません。

まとめ

ここまで様々な公表された情報を基に比較してみました。

もちろん、気に入った先生等の情報は、実際に受けてみなければわからないところもあります。
しかしながら、こういった定量的に情報はゆるぎない情報ですので、教室選びの際有力な検討材料になります。

以下、各項目特別良い項目について、まとめました。

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